ペットの専門店や大手スーパーなどのペットフードコーナーを見てみると、さまざまな種類のキャットフードがずらりと陳列されているのを目にするようになりましたよね!
白いご飯にお味噌汁といった「ねこまんま」は今や昔。
あれやこれやとキャットフードを手に取って、裏面のラベル表記をよーくみますと、目的別でフードが分類されていることに気がつくかと思います。
例えば下記のような表記です。


先にざっくりお伝えしますが、フードは栄養基準によって
- 総合栄養食
- 間食
- 療法食
- その他の目的食
と4つに分類されています。
愛猫に市販フードを与える場合、「総合栄養食」と記載されているフードを主食としてメインに与え、おやつや副食などは栄養バランスが崩れないよう与えすぎないことが大切となります。
それぞれの分類でフードの目的を知っておくと、フードを与える際どんな時に与えればいいのかというような判断ができるようになりますよね^^!
今回は、愛猫のために毎日バランスの良い食事を与えるための知識として、分類されているフードの目的、与えるタイミングや注意点などを書いていきたいと思います。
キャットフードの目的と与えるタイミングや注意点!
総合栄養食

このフードと水だけで猫が健康を維持できるよう、栄養バランスを考えて作られた目的のフードです。
猫の主食は、この「総合栄養食」と記載されたフードをメインに与えます。
ラベルにしっかりと「総合栄養食」と記載されたフードなら、食事はそれだけでOKです。新鮮な水が常に飲めるようにもしておいてくださいね。
総合栄養食には、水分が10%程度以下のドライフード(通称:カリカリ)と水分量が75%程度のウェットフード、その中間で水分量が25〜35%のソフトドライがあり、1日の摂取カロリー内で混ぜて与えてもOKです。
猫の年齢や大きさに応じて栄養基準が設けられています。
間食

猫とのコミュニケーションを取るための手段やご褒美として与える目的のフード、
いわゆる「おやつ」です。
飼い主さんの手から直接与えることができるものが多いですよね^^
与えるタイミングとしては、爪切りやブラッシング後、お留守番や病院の検査など頑張ったご褒美に与えます。
栄養基準はないので、猫が欲しがるままに与えてしまうと栄養が偏ったり肥満の原因にもなるので注意が必要です。
ラベルには「おやつ」「トリーツ」「スナック」などと記載されていることもあります。
下記の写真はちゃおちゅーるの筒状パッケージのラベル写真です。

なんと書いてあるのか気になったので見てみると、こちらには(おやつ)と表記されていました。
間食は与える場合、1日あたりに必要なエネルギーの20%以下に抑えて与えましょう。
療法食
病気の予防や治療、体質改善を目的とした特別なフードです。
病気や治療の内容に合わせて栄養成分の量やバランスが調整されている総合栄養食で、獣医師の指導のもとで食事管理に使用されることを意図したフードになります。
メーカーさんによっては「特別療法食」や「食事療法食」と記載されていることもあります。
総合栄養食の代わりに、通常の食事のタイミングで与えます。
我が家の猫は以前、ウンチ系の相談を獣医師にしてみたところ、療法食のサンプルをいただいたことがありますが、メインで与えたことがないので今後のために覚えておきたいことの一つです。
その他目的食

上記のいずれにも分類されないフードで、嗜好性を高めたり、特定の栄養成分やエネルギーの補給などの目的で与えるフードです。
一般食(おかずタイプ)、栄養補助食(サプリメント)と記載があり、このフードだけでは栄養素が満たされないことがほとんどです。
上記の画像のように「総合栄養食と一緒に与えてください」という注意書きがあることが多いのですが、文字が小さくて確認しにくいところも注意が必要です。
栄養が偏ってしまうので、一般食だけをメインとして与えないようにし、総合栄養食の「補助」として食事のタイミングで与えましょう。
我が家は総合栄養食のトッピングとして、こちらの一般食表記のものも食事のタイミングで与えています。(ウェットなので水分補給も兼ねて別皿で提供しとります)
終わりに
お家にいる猫さんは飼い主さんが与えてくれる食事がすべてです。
市販フードのパッケージ、かわいい猫ちゃんの写真だけで選ばずに、今後はラベルも注意して見るようにしたいですね!
愛猫が健やかに暮らせるよう、目的別で選んだフードを適切に与えられる家族でありたいなあ、と感じている最近です^^
参考参照資料
- ペットフード/ペットマナー検定公式テキスト(一般社団法人ペットフード協会)
- 猫を極める本(インターズー) 著者 服部幸
- 幸せに暮らす猫の飼い方(ナツメ社)